アダムス的パグズライフ

udomoriがアダムス的日常をパグズライフする。

論理からの脱却、そしてオンリーワンへ・・・

大学受験を経験して、俺は自分の処理能力の低さに絶望した。

英語は文法だけ勉強した。単語を覚えることは不可能だったし、長文なんて読めたもんじゃなかった。全く面白味の欠片も感じなかった。全員エスペラント語でも習ってろと思った。

化学は面白くなかった。物質の生成に神秘は感じなかったし、高校化学はなんか表層的過ぎて理論なんてあったもんじゃないと思った。有機や無機の反応はほとんど忘れた。

受験では結局、得意な科目である数学と物理しかまともに勉強できなかった。結構勉強したのに偏差値は数学65~69、物理は70前後だった。勉強する前はもっと圧倒できると思っていたけど、俺は思ったよりウンコだった。

ああ、俺はやっぱりそこらへんの学生と変わらないと思った。

未練タラタラだったけど、自分の処理能力・問題を解く力はクソなので、もうその土俵で勝負すべきじゃないことを思ったし、その後も何度も思わされた。

そしてようやく最近になって、ある問題に対する処理速度を競うのではなく、自分の感性を活かした方向で勝負したいと思えてきた。やはり正解が無限に存在する分野のほうが人として解放されやすい。オンリーワンとナンバーワンの論争もあったけど、各々が好きに目指す方向を決めればいいだけだと思う。

オンリーワンとナンバーワンの話はどこにでも現れる。例えば、ビジネスでは価格競争のようなナンバーワンを決めるやり方はお互いを潰し合う。それに対してオンリーワンの価値を提供するという方向で解決しようなんてこともある。その価値が真似され易いものならすぐにナンバーワンへの抗争を強いられる訳だが、実際はやはりオンリーワンは強い。その理由は一番初めの生産者は同じ思想のもとにそのシンパに価値を提供し続けることができるからだ。面倒なので多くは挙げないが、歌手で言えば、中島みゆきユーミンSMAP、漫画家の絵なら鬼頭莫宏福本伸行岩明均。彼らは歌が一番うまい訳でも絵が一番うまい訳でもない、むしろ下手かも知れない。しかし、いわゆる味があるって奴だ。彼らは上手か下手という尺度で勝負していない。

科学や英語を勉強してもナンバーワンにはなれないし、なれるとすれば地域やコミュニティのナンバーワンとかそういうところだ。そのナンバーワン達は全国(インターネット)に出てしまうと一気にその地位が崩壊する。

まあでもミクロなナンバーワンすら、範囲を絞りに絞らないと、なるのは難しいので、ほとんどがパンピーだ。

プログラムは理論があるし、正解がある分野だと思う。理論や正解があるというのは、考える要素が少ないということだと思う。多変数関数のなかでも、変数が少ない部類に入るということだ。

それに比べて歌手、漫画家、脚本家、俳優、その他色々、そいつらはオンリーワンだと思う。例えば、絵の良さを語るには要素が多すぎるし、全てが正解だ。下手なのが逆に良いなんて解釈もある。

オンリーワンになるためには、まず生産者になる必要がある。その生産の要にならなければならない。そして、その生産を良く魅せるために、プロデュース(和製英語)しなければならない。科学や英語はそのためのツールである。

俺はもうナンバーワンの抗争で、個を埋没させるのは嫌になった。

だからこれからは理論や正解を求める行為から脱却し、オンリーワンを模索する旅に出る。

その一環として、ドット絵でも描こうと思うwそれだけw

 にんじん

「にんじん」/「udomori」のイラスト [pixiv] - ドット絵

「udomori」のプロフィール [pixiv]